日本民芸運動の継承
陶器の種類
食器には、大きく分けて3つのタイプがあります。
- 1.吸水性のある土に釉薬をかけて、焼成した土もの(陶器)
- 2.透水性の少ない土に釉薬をかけず、高温で焼成した焼締
- 3.陶石を使って、釉薬を掛け、高温で焼成した磁器
私たちの生活によく見かける陶器は、透光性はないのですが吸水性があり、厚手で重く、叩いたときの音も鈍いもの。 磁器は半透光性で、吸水性がなく、陶磁器の中では最も硬く、軽く弾くと金属音のような音がします。 作家によって得意とするもの、求めるものは様々で、その美しさに私たちは見とれてしまいます。 作り手の意思がそのまま作品に映し出され、伝えられていくなか、受け手の私たちの意思もまたあります。陶器はその土や風土に色濃く影響を受けやすく、また思い思いの意思を伝えていくものになっています。
島根県と焼き物
この島根県には、大きくはないものの個性的な工房が多く存在します。松江7代藩主松平治郷(はるさと)が大名茶人不昧公(ふまいこう)として茶の道に通じていたことも少なからず影響があるでしょう。
また民芸運動家たちの影響も各地に残されています。
不昧公の御用窯として開かれた焼物のひとつに布志名焼(ふじなやき)があります。不昧公の好みを反映した茶器が焼かれ陶工たちが育っていきました。
その地に昭和の時代になりバーナード・リーチや河井寛次郎、浜田庄司、外村吉之介らの指導、交流の元に様々な民窯が出来上がりました。そのひとつに船木窯があります。
布志名一帯の陶土は、どちらかというと軟陶で、釉はイギリスとか外国にはよくありますが、わが国では少ないガレナという鉛を含んだのが特色です。
イギリスの陶芸家バーナード・リーチが来日すると、好んで布志名の船木家に滞在し、指導もふくむ作陶活動の根拠にしました。従がってこの辺一帯の民窯には、バーナード・リーチの影響を色濃く留めています。
この布志名焼(ふじなやき)にて修行をしたひとりに御門屋窯(須山英一氏)がいます。
河井寛次郎と作家
また河井寛次郎は島根県安来市の出身で日常に使われるものの美を求めました。それを受け継いでいるのが内弟子である森山窯(森山雅夫氏)であり、流れを汲む白磁工房(石飛勲氏)です。 「用の美」を求め、何より陶工として、更には人間としてのあり方を求め続けていた河井寛次郎の姿を現代にも受け継ぐ陶工です。






